「いのちのおやさい」名前の由来

手を合わせる農園主

「いのちのおやさい」というネーミングは農園主の三ツ橋大輔が2016年春の開園から5年間、自然の力を信じ完全不耕起による自然農法(不除草・無肥料・無農薬)で栽培を実践している間に自然界よりインスピレーションを受けて名づけられました。

不耕起とは機械で定期的に畑を耕さないこと。自然農法は農薬も肥料も使用せず草も生えたままにする栽培方法で、日本の農業ではほとんど行われていないとても珍しい栽培方法になります。
不耕起の畑は草がたくさん生えて、ミミズやクモなどの虫、モグラなどの小動物、カビや菌、バクテリアといった目に見えない微生物など数えきれないくらいたくさんの生き物が生息する命の宝庫でした。

まるで小さなジャングルのような畑で、お野菜の小さな種を一粒一粒手で蒔いてを育てていました。

人参の双葉

草の中で毎日少しずつ大きくなるお野菜の姿を見ているうちに、お野菜は自分が育てているのではなく地球が育ててくれていることを理解しました。
自分は種を蒔き、母なる地球が育ててくれるお野菜のお世話をしながら、お野菜をまるで自分と地球の間に生まれてくれる子どもたちの様に感じました。

毎日、畑で採れたお野菜を料理して食べ、また畑に向かいました。



その生活の中で「食べたお野菜の命が自分の命にかわり、その命を持ち畑に向かいお野菜のお世話をする、そしてまた新たなお野菜が生まれて育ち、その命を頂くことで自らの命に変わる」という「いのちの循環」を感じました。

毎日朝早くから暗くなるまで畑で過ごすいていたある日「いのちのおやさい」というワードが沸き上がり、次の瞬間「いのちのおやさい」という言葉が口から溢れ出しました。

赤ピーマン

それからいつのまにか意識せずとも畑で採れたお野菜のことを「いのちのおやさい」と呼ぶようになりました。

こうしてそれまで特に呼び名が無かった「畑のお野菜」に「いのちのおやさい」という名前が付きました。

農園名も特に付けていませんでしたが、小さな農園という意味合いの外国語をくっつけて、いのちのやさいfarmetteという農園名にしました。

畑にいるイナゴ

その後いろいろな経験を経てそれまで一人でやっていた

いのちのおやさいfarmetteは

現在メンバーと共に「いのちのおやさい」に変わり

試行錯誤しながら常に新しい栽培方法で挑戦・実践しています。

 

 

いのちのやさい農園主 三ツ橋大輔プロフィール

ecプロフィール大輔

三ツ橋大輔
1971年神奈川県横浜市生まれ 
いのちのおやさい農園主

【プロフィール】
大学卒業後、建築設備の現場監督や型枠大工など建築関係の職種に携わる。
初めての工事現場に入ったとき地下二階分の深さまで大きく掘られた地面の穴に地球の痛みを感じ、ショックを受ける。
その後一度日本を離れてアジアの旅に出る。
主にタイ北部の山岳民族の村に滞在し自然と調和した暮らしを経験する。
タイの田舎で目の前で〆たばかりの鶏肉を使った家庭料理を食べ、あまりの美味しさに感動し日本に帰り30歳から料理の世界に入る。
大衆料理を目指し、横浜で中華料理の超人気店にて見習いからスタートする。
見習い時代、前菜で創作した合わせ調味料の味を店舗の総責任者に見込まれ、異例のスピードで鍋のポジションに抜擢され1日100食以上の鍋を振るう日々を送る。
調理場の責任者となり発注業務を行いながら毎日納品される野菜、肉、魚などの生鮮食材がまるで工場製品の様に均一化されていることへの違和感を感じる。
同時に「目の前にある食材はいったいどこでどのようにして育ちどうやって厨房に届くのか?」に関心を持ち始める。
2012年に「人生を変える」と決意する。
2013年オーガニックマルシェにて出店していた新規就農者を通じて「農業」という仕事に出会う。
自然農法の畑を訪れその世界感に魅了され突き動かされる衝動により農の世界へ進むことを決意する。
2014年から2年間、有機農家にて研修する。
2016年『いのちのおやさいfarmette』開園。
2023年 仲間と共に新たに 『いのちのおやさい 』をスタート。